平成21年1月28日(水)-29日(木)/ 会場:京都大学百周年時計台記念館 30日(金):ポストセミナー・会合開催
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 エネルギーの確保並びに環境の保全は、人類の持続的な発展のための最も重要な課題であることは言うまでもありません。これまで、人類は必要とするエネルギーの大部分を化石燃料に依存し、二酸化炭素に代表される温室効果ガス(以下CO2と表記)を大量に排出してきました。近年地球温暖化による気候変動が容易に認識されるまでに進行し、その原因として、CO2排出がほぼ確実視される事態に陥っています。CO2排出を如何に抑えるかが、世界にとって喫緊の問題になっています。しかし、エネルギー問題は、単に技術だけの問題ということはできず、そこには社会や経済の要素も大きく関係してきます。まさにここに、理工学に社会科学と人文科学の視点を加えた学際・複合領域としての「低炭素エネルギー科学」の確立が必要となってくると考えられます。

 このたび、京都大学エネルギー科学研究科、エネルギー理工学研究所、工学研究科原子核工学専攻、原子炉実験所の4部局は地球温暖化時代のエネルギー・環境問題の解決をめざした国際的教育拠点の形成を行う文部科学省プログラム、グローバルCOE「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点−CO2ゼロエミッションをめざして」(平成20年度〜平成24年度)の採択に与りました。

 本プログラムでは、2100年までに、化石燃料に依存しないCO2ゼロエミッションエネルギーシステムに到達するシナリオの実現に向けた技術の創出・政策提言を行いうる教育者・研究者・政策立案者を育成する国際的教育研究拠点形成を目的としました。この拠点では、学生自らがシナリオ策定への参加を通して、他分野研究者との相互交流を体験し、「エネルギーシステム」全体を俯瞰する能力を獲得し、更に各専門研究へ反映するものであり、これは人材育成の大きな特徴になると考えられます。ここでは、CO2を排出しないエネルギー科学研究として、まず元栓を締めなければならないとの観点から1次エネルギーに注目し、再生可能エネルギー(太陽光・バイオマスエネルギー)、並びに核分裂や核融合による先進原子力エネルギーを対象と致しました。さらに、エネルギー問題は単に技術だけの問題ということはできず、社会や経済の要素も大きく関係してきます。そのため本プログラムではエネルギー社会・経済の研究も対象としております。

 このたび、本グローバルCOEの活動につきまして、各界からのご意見、ご助言を頂く場としてキックオフシンポジウムを京都大学百周年時計台記念館にて、平成21年1月28日、29日に開催することにいたしました。ご多忙のところ、大変恐縮ではございますが、本グローバルCOEキックオフシンポジウムにご参加頂き、忌憚のないご意見を拝聴できれば幸いに存じます。何卒宜しくお願い申し上げます。

平成21年1月
グローバルCOE「地球温暖化時代のエネルギー科学」拠点リーダー
             八尾 健

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