エネルギー科学の学理の確立をはかる

研究科長挨拶

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研究科長 石原慶一

エネルギーの確保および環境の保全は、人類が将来にわたって安全・安心に生活していく上で最も重要な課題です。

エネルギー科学研究科は、このようなエネルギー・環境に関連する様々な課題を克服するために、工学、理学、農学、経済学、法学などの多岐にわたる学問領域を結集して、「理工系に人文社会系の視点を取り込みつつ、学際領域としてエネルギー科学の学理の確立をはかり、地球社会の調和ある共存に寄与する国際的視野と高度な専門能力をもつ人材を育成する」という理念を掲げ、平成8 年に創設されました。以来20年余りの間、エネルギー・環境問題は様々な様相を示しています。当初は化石燃料の枯渇や地球温暖化問題がその中心でしたが、平成23年の東北地方太平洋沖地震により引き起こされた大規模地震災害とこれに伴う福島第一原子力発電所の事故は、多くの人々にエネルギーシステムの脆弱さを実感させました。そして、今、災害に強く環境にやさしい新しいエネルギーシステムの構築が求められています。エネルギー科学研究科では、このような社会に適応するエネルギーシステムの構築に向けて、それを支える基盤技術開発研究から、その導入を図るための経済や政策、教育といった社会的側面からの研究に至るまで、国際的な視野に立った最先端の研究を行いつつ、将来この分野で中心的な役割を演ずる人材の育成に努めています。

本研究科は、エネルギー社会・環境科学、エネルギー基礎科学、エネルギー変換科学、エネルギー応用科学の4 つの専攻から成り、エネルギー理工学研究所、原子炉実験所、人間・環境学研究科の協力のもとに、基幹講座22分野、協力講座17分野で構成されています。さらに、各専攻にはそれぞれ客員講座が設けられ、国内外から第一線の研究者・技術者を招へいして先端分野の教育研究を実施しています。また、本研究科の特徴的な教育カリキュラムとして、各専攻に設けられた通論において全体を通じた基礎的体系が概説されるとともに、豊富な科目群が提供され、各個人の選択によりエネルギー科学を総合的かつ体系的に習得し、多彩な知識の啓発と専門能力の涵養が図られています。さらに、英語のみで修士・博士の学位が取得できる国際エネルギー科学コースや、海外の大学と提携し二つの学位を同時に取得できるダブル・ディグリー制度を設けるなど、研究のみならず教育においても国際化を推進しています。

本サイトでは、これらエネルギー科学研究科を構成する各分野における、教育と研究の内容を紹介しています。また、学生募集、教育研究カリキュラム、修了生の進路、国際交流などについて解説しています。是非、このサイトを通じて本研究科の理念に共感していただき、興味を抱いた分野に志望・入学して、エネルギー・環境問題の解決に意欲的にチャレンジし、将来さまざまな分野で活躍されることを期待しています。

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