• エネルギー社会・環境科学専攻
  • エネルギー社会環境学

エネルギー環境学

研究室のHP

エアロゾルの粒子性状特性の解明

東アジアでは急速な経済発展に伴い、多量のススなどの人為起源粒子や酸性ガス、黄砂などの自然起源粒子が変質を受けながら拡散・輸送されていきます。これらの汚染物質は人体影響のみならず局地的な気候変動にも関わることから、その性状(粒径、組成、光学特性など)や変質過程を明らかにするための観測・室内実験を行っており、解析に必要な電子顕微鏡や放射光を用いた個別エアロゾル粒子分析法を他大学と共同で開発しています。また、森林はCO2の固定源として重要ですが、実際の森林試験地でVOC発生量を計測し、正確な炭素収支の評価を行うとともに、2次汚染物質影響評価のためのBVOC(生物起源VOC)インベントリを作成しています。

黄砂粒子と変質生成した硝酸塩(針状部分) 拡大
黄砂粒子と変質生成した硝酸塩(針状部分)

エアロゾル粒子の大気環境影響の解明と定量的評価

粒子状物質の人体影響や地球温暖化など大気環境変動への影響評価に必要な排出インベントリ(対象地域を格子状に分割した空間ごとの年間排出量など)の推計と検証法の開発を行うとともに、東アジア地域において化学輸送モデルを利用した2次粒子やオゾンなどの2次汚染物質の輸送・反応・吸入による影響評価を行っています。

関西地域における平日昼間の黒色炭素粒子発生量分布 拡大
関西地域における平日昼間の
黒色炭素粒子発生量分布

ライフサイクル思考に基づく環境負荷・影響評価

LCA(ライフサイクルアセスメント)を実施するために必要なライフサイクルインベントリデータベースを経済学で用いられる産業連関表をベースに、粒子状物質を含む大気汚染物質について開発しています。さらにその排出構造分析を、わが国及びアジア地域を対象に行い、前項の環境影響評価の成果を影響ポテンシャルとして連関表インベントリと結合することにより、社会的視点を含めた排出〜影響までの包括的評価を行っています。

日本のCO2排出構造(1990年と1995年の比較) 拡大
日本のCO2排出構造(1990年と1995年の比較)
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