シンポジウム

トップ > シンポジウム > 連携活動 2008年度

連携活動 2008年度

シンポジウム(GCOEセミナー,共催を含む)

I.Renewable Energy Asia 2008 & 4th SEE Forum, 11-14 December, 2008
平成20年12月11日-14日 Renewable Energy Asia 2008 と第 4回SEE フォーラム

 平成20年12月11-14日に本GCOEがインド工科大学デリー校と共催をおこなっているRENEWABLE ENERGY ASIA 2008&4th SEE Forum,(持続可能なエネルギーと環境フォーラム:Sustainable Energy and Environment Forum)Meetingに,京都大学から石原慶一教授,大垣英明教授,吉川暹教授が出席し,エネルギー需給動向に関する情報を収集すると共に,本会議の事務局として,会議の企画運営を行い,12日のテクニカルセッションでは研究発表を行った。
 本G-COEプログラムが推進するSEE Forumは2006年の第2回国際SEE Meeting(Bangkok) において,地球温暖化とエネルギー安全保障など,共通する課題に対する協調と連携を図るために,アジア太平洋圏における学及び科学技術者の連携ネットワークとして8カ国20名の賛同者の下,“SEE 2006—Expression of Intent on New Energy Initiative”を採択したことに始まる。第3回目Forumからは,AUN(ASEAN University Network) に所属する21大学に呼びかけ,その賛同の基に,イニシャティブの実現に必要となる教育・研究・連携・資金の4つの課題を中心に,段階的な取り組みを進めてきた。今回,第4回SEE ForumがNew Delhiで開催され,”New Delhi Initiative”が採択され,そこでは,各国におけるSEE Forumの樹立と,日本の多面的貢献が強く求められた。また,第5回,第6回SEE Forum開催が提案され,引き続きSEE Forumメンバーが連携協力して,事業を推進していくこととなった。

Fig. 5-1. 4th SEE Forum meeting at New Delhi, India. / 図5-1 ニューデリーで開催された第4回SEEフォーラム

II.GCOE Kick-off Symposium, 28-29 January, 2009
平成21年1月28日-29日 GCOEキックオフシンポジウム 

 京都大学エネルギー科学研究科,エネルギー理工学研究所,工学研究科原子核工学専攻,原子炉実験所の4部局は,グローバルCOE「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点-CO2ゼロエミッションをめざして」のキックオフシンポジウムを京都大学百周年記念館にて,平成21年1月28日,29日に開催した。
 28日午前のオープニングセレモニーでは,小西哲之エネルギー理工学研究所教授が司会を務め,主催者側を代表して八尾健G-COE拠点リーダー兼エネルギー科学研究科長,並びに松本紘京都大学総長からの挨拶の後,義本博司文部科学省高等教育局大学振興課長,広瀬研吉科学技術振興機構理事,村田貴司理化学研究所・神戸研究所副所長,西川禕一応用科学研究所理事長からのお祝いのご挨拶を頂いた。
 28日午後からは「CO2ゼロエミッション実現に向けた人材育成と国際連携」に焦点をあて,赤池伸一文部科学省科学技術・学術政策局国際交流官付国際交流推進官より「我が国の科学技術政策と科学技術外交」と題するご講演を頂いた後,大垣英明エネルギー理工学研究所教授よりG-COEプログラムにおける連携活動が紹介された。これらの情報を受け石原慶一エネルギー科学研究科教授の司会で,田村修二開発技術学会理事,Nonilo A. Pena東南アジア諸国連合科学技術委員会小委員会議長,須藤滋核融合科学研究所副所長,河原暲前日本原子力学会会長をお招きし,パネル討論形式でそれぞれ4名の有識者から本G-COEへ激励のコメントを頂いた。
 引き続き,国内の拠点・機関紹介として,京都大学G-COEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」松岡 譲拠点リーダー,京都大学「環境マネジメント人材育成国際拠点」藤井滋穂拠点長,九州大学グローバルCOEプログラム「新炭素資源学」永島英夫拠点リーダー,農業環境技術研究所「温室効果ガスリサーチプロジェクト」八木一行リーダー,京都大学G-COEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」杉原薫拠点リーダーより活動紹介が行われた。
 G-COE教育ユニットに所属する学生64名によるポスターセッションも実施され,その後,功刀工学研究科原子核工学専攻教授を司会に懇親会を開催し参加者間の交流が行われた。
 29日はシナリオ策定研究グループ(リーダー: 石原慶一エネルギー科学研究科教授),最先端重点研究クラスタのエネルギー社会・経済(リーダー:一方井 誠治経済研究所教授),再生可能エネルギー(太陽光(リーダー: 森井 孝エネルギー理工学研究所教授),バイオエネルギー(リーダー: 坂 志朗エネルギー科学研究科教授)),先進原子力エネルギー(リーダー:中島 健原子炉実験所教授)でそれぞれ著名な招待講演者を招待し,活発な意見交換が行われた。最後に,八尾健G-COE拠点リーダーより閉会の辞が述べられた。
 また,30日はポスト会合・セミナーとして,吉川 暹エネルギー理工学研究所教授が議長を務めるJapan SEE Forum設立準備会合およびJ. D. Jacksonマンチェスター大学教授による共存対流伝熱セミナーが実施された。

Fig. 5-2. Kick-off symposium photo. / 図5-2 キックオフシンポジウム集合写真.

III.1st GCOE Energy Seminar, 30 January, 2009
平成21年1月30日 第1回GCOEエネルギーセミナー

 平成21年1月30日時計台記念館にて,39名(学外から26名,学内から13名)の出席者のもとマンチェスター大学D. J. Jackson教授による共存対流伝熱関する国際セミナーを開催した。本セミナーは,これまでに体系化が遅れている共存対流熱伝達現象に関する基礎から最新のモデリングまでを終日勉強する絶好の機会であり,Jackson教授の300ページを超える充実したテキストに基づき,エネルギッシュで分かり易く講義して頂いた。会場からも多くの質問が出され,盛会裏に終了した。

Fig. 5-3. Seminar photos (39 participants). / 図5-3 講義風景(39名が出席).

IV.2nd GCOE Energy Seminar, 16 February, 2009
平成21年2月16日 第2回GCOEエネルギーセミナー

 平成21年2月16日(月)14時より,パラグアイから元環境大臣,防衛省戦略研究所J. F. ファセッティ教授による国際セミナーを開催した。講演題目は「世界経済危機下での南アメリカのエネルギーセキュリティと戦略」であり,南アメリカ,とくにパラグアイは日本から遠く離れたところであり,われわれの知らないことも多く,学生との間で活発な質疑応答があり,エネルギー供給の現状・今後について多くを学ぶことができた。

Fig. 5-4. Seminar photo. / 図5-4 セミナー風景.

V.3rd GCOE Energy Seminar, 2 March, 2009
平成21年3月2日 第3回GCOEエネルギーセミナー

 第3回G-COEエネルギーセミナーは,平成21年3月2日(月)に,京都大学工学部2号館201室にて,大連理工大学からDr. Xie Quan教授(同大学環境生命学院院長)とDr. Li Aimin教授,また,大連市環境保護局からDr. Xiujing Hua 教授をお招きし,“中国の環境問題と大連理工大学の取組”と題してシンビオ社会研究会と共催で開催した。また,学内からも東野 達教授,藤井滋穂教授(環境マネジメントリーダー拠点長),清水芳久教授(G-COE:アジアメガシティの人間安全保障工学拠点)より,それぞれ研究・事業紹介がされ,活発な議論が行われた。

Fig. 5-5. Prof. Xie Quan (left) and Prof. Xiujing Hua (right). / 図5-5 Xie Quan教授(左)とXiujing Hua 教授(右) .

VI.Lecture meeting on “Viewing the international trends of Energy and Environment Issues”, 6 March, 2009
平成21年3月6日 『エネルギー・環境問題の国際動向を考える』講演会

本講演会は,平成11年よりシンビオ社会研究会,日本原子力学会関西支部,関西原子力懇談会の共催により例年開催し,エネルギー・環境問題の国際動向について講演を行っているもので,今回で8回目になる。本年度は,(ⅰ)東南アジアにおけるバイオマスエネルギー利用の状況,(ⅱ)原子力発電の保全活動の内外比較,を取り上げた。
(i)については,京都大学 手塚哲央 教授が,これまで21世紀COEプログラム「環境調和型エネルギーシステムの教育研究拠点形成」の中で取り組まれているバイオマス発電事業振興のための国際共同研究をもとに,タイ国での最近の状況を紹介された。 また,(ⅱ)については,リスク情報の活用など,最近の我が国における原子力安全への取り組みについて,原子力安全・保安院 平岡英治 氏,日本原子力技術協会 百々隆 氏が,海外動向と比較しながらそれぞれの立場で講演された。

ニュースレター

 連携委員会では日英併記でのニュースレターを刊行するともに,ホームページに掲載して情報発信を行い,GCOE活動成果を広く社会に広報するよう努めている。平成20年度は,2報ニュースレターを刊行した。

広報

 パンフレットの発行およびホームページの充実を行い,GCOEプログラム紹介と共に,最新の研究・教育活動を日本語・英語で広く広報し常に最新の情報を載せるよう努めている。情報収集,発信に関してはプライバシーその他の人権を十分配慮している。ホームページの更新には担当教員を配置し,GCOEプログラム概要,シンポジウム・セミナー開催の案内,GCOE教育ユニットによる教育プログラムの案内,シナリオ策定研究グループ委員会によるシナリオ策定研究のイメージ共有,最先端研究クラスタ(エネルギー社会・経済研究グループ,太陽光利用研究グループ,バイオマスエネルギー研究グループ,先進原子力エネルギー研究グループ)による研究計画の掲載を行っている。

産官学連携

 平成20年12月19日(金),京都テルサ(京都府民総合交流プラザ)にて,産学連携シンポジウムを開催しました(表紙写真)。出展された18件のシーズは,教員の個性,研究の多彩さにあふれ,メーカーなどの企業,調査機関,研究所,大学等からの約130名の参加者による満席の会場の期待に応える見ごたえ,聞きごたえのある内容であった。当日は,第一部の講演会と第二部のシーズ提供プレゼンテーションが行われた。講演会では,まず八尾エネルギー科学研究科長から挨拶があり,松本 紘京都大学総長から「ゼロコミッション社会を越えて-宇宙太陽発電所」と題するご講演を,また関西電力株式会社 取締役副社長 原子力事業本部長の森本浩志様に「原子力ルネサンスと日本の役割」と題するご講演を頂いた。講演会は尾形幸生エネルギー理工学研究所長の挨拶にて終了し,10分間の休憩の後,各教員からシーズ提供のプレゼンテーションが行われた。1件につき口頭で4分間,その後,パーティションで仕切って設置した各ポスターブースにて個別の説明が行われた。興味を持った人で溢れんばかりのブースが多数あり,活発な討論,情報交換が行われ,熱気にあふれるシンポジウムとなった。

pagetop