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シンポジウム 2009年度

I.第1回GCOE国際シンポジウム 平成21年8月20日-21日

 グローバルCOE「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点-CO2ゼロエミッションをめざして」の第1回国際シンポジウムを京都大学百周年時計台記念館にて、平成21年8月20日、21日に開催した。また、これと並行して若手研究者・学生による国際サマースクールをAsian CORE Program ”Advanced Energy Science”、シンビオ社会研究会と共催した。20 日午前は、前川孝国際サマースクール校長よりサマースクール開校の挨拶がなされ、引き続き、国際シンポオープニングセレモニーでは尾形幸生エネルギー理工学研究所長司会で、主催者を代表して松本紘京都大学総長の挨拶の後、藤原章夫文部科学省高等教育局大学振興課長(代読:大垣英明エネルギー理工学研究所教授)、西川禕一応用科学研究所理事長のお言葉を頂いた。続いて、G-COE 拠点リーダーである八尾健エネルギー科学研究科長より本プログラム活動紹介がなされ、引き続きシナリオ策定研究、最先端重点研究クラスタから5 名の招待講演者による基調講演が行われた。その後、若手研究者による70 件のポスターセッションが実施された。懇親会では、森山裕丈京都大学原子炉実験所長より懇親会閉会の辞を頂戴した。
 21 日には各グループでそれぞれ著名な招待講演者をお招きし、パラレルセッションが行われた。
 また、22 日は国際サマースクール参加者による口頭発表会が行われ、活発な交流が実施された。ポスターおよび口頭発表後には厳正な審査の下、それぞれ優秀発表賞が贈呈された。なお本サマースクールはG-COE 教育ユニットに所属する原 康祐氏(エネルギー科学研究科博士課程2 年)が中心となり、準備を進めた。

第1回国際シンポジウム集合写真

II.第5回持続可能なエネルギーと環境フォーラム 
平成21年5月18日-21日

 平成21年5月17日(日)から22日(金)の6日間にわたって第5 回持続可能なエネルギーと環境フォーラム(Sustainable Energy and Environment Forum; 略称 SEE Forum)とWorld Renewable Energy Congress 2009-Asia を連動してタイ、バンコクにて開催した。5月17日−18日はSEE Forum 活動における枠組みを議論する場とし、19日−21日は個別の研究に関する情報交換を行うテクニカルセッション実施した。また、21日午後には第5回SEE Forum 会合の取りまとめを行い、会議結語として”Bangkok Initiative 2009” を採択した。

III.第7回エコエネルギーと材料に関する理工学シンポジウム 
平成21年11月19日-21日

 平成21年11月19日(木)-21日(土)にタイ国・チェンマイにて京都大学エネルギー理工学研究所、ラジャマンガラ工科大学、京都大学グローバルCOEプログラム「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」の共催で第7回Eco-Energy and Materials Science and Engineering Symposiumが開催された。参加者は7カ国から約150名が集まり、Energy, Materials, Environment and Nanotechnology3セッションにて活発な議論が行われた。また、同会合にて、本グローバルCOEが中心となって推進している、JST科学技術振興調整費日タイ共同研究に関して、ラジャマンガラ大学と共同実施のためのMOU調印式も執り行われた。

IV.持続可能なエネルギーと環境保護の国際シンポジウムと第6回SEEフォーラム 
平成21年11月23日-25日

 平成21年11月23日(月)-25日(水)の3日間にわたり京都大学、インドネシア・ガジャマダ大学、アセアン大学ネットワーク(AUN)、独立行政法人科学技術振興機構、文部科学省、ユネスコの共催で、インドネシア・ガジャマダ大学にてInternational Symposium on Sustainable Energy and Environmental Protection (ISSEEP) 2009と連動して第6回持続可能なエネルギーと環境フォーラム(Sustainable Energy and Environment Forum; 略称 SEE Forum)および、「新エネルギーコンソーシアム(New Energy Consortium for Sustainable Environment; 略称NECSE)」のワークショップを開催した。前回のフォーラムに引き続き、NOEラウンドテーブルを企画し、多国間での共同研究提案書の準備に向けたメンバー間の議論が進んだ。会議結語として”Yogjakarta Initiative 2009”を採択した。

V.第46 回 日本伝熱シンポジウム
平成21年6月2日-4日

 第46 回日本伝熱シンポジウムは,平成21年6月2日(火)~4日(木),国立京都国際会館において開催された.(社)日本伝熱学会が主催し,京都大学グローバルGCOEプログラム「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」および28学協会の共催・協賛を得た.計9室において,伝熱,エネルギー・環境を主題とする379件の論文発表があり,物理工学・機械工学・原子力工学・化学工学などの分野の研究者700名の参加があった.とくに,地球温暖化・CO2に掛かる研究者が多く集うB-1室・B-2室では,沸騰・凝縮・反応・燃焼・水素エネルギー等の関連の82 件の論文発表があり活発な討論があり,学術・技術情報が交換された。

VI.有機太陽電池シンポジウム
平成21年7月13日-14日

 平成21年7月13~14日、京都大学百周年時計台記念館において、科学技術振興機構との共催で有機太陽電池シンポジウムを開催した。「光・ナノ・バイオ技術から光電変換機能への展開」と題し、25 件の講演が行われた。有機太陽電池や有機EL の開発が今日大きく注目される分野であることをよく示すように、約120 名の参加者には大学、研究機関のみならずメーカー、調査機関、出版社など幅広い分野の企業関係者も含まれており、講演後の質疑応答では活発な討論が行われた。

VII.プラズマ不安定性理論に関する技術会合
平成21年5月18日-20日

 核融合エネルギーは地球に生命をもたらした太陽のエネルギー源であり、CO2 や高レベルの放射性廃棄物を排出しない自然や人間にやさしいエネルギーである。この核融合研究を理論面から支える国際原子力機関(IAEA) 主催の「プラズマ不安定性理論に関する技術会合」が、平成21 年5 月18 日− 20 日に京都大学百周年時計台記念館において、核融合科学研究所(NIFS)と京都大学グローバルCOE プログラムの共催のもと開催された(http://tm-tpi2009.nifs.ac.jp/)。この会合は核融合プラズマの理論・シミュレーション分野の研究者が一同に会し、当該分野の最新の研究成果を報告・討議することにより、国際熱核融合炉(ITER)に代表される燃焼プラズマの理解と今後の研究の進め方などを集中的に議論することを目的とした国際研究集会である。世界12 ヵ国およびIAEA(ジュネーブ)から総勢91 名の参加者があり、これまで開催された同会合の中では最も多い人数となった。日本からは京都大学の若手研究者や大学院生を含む63名の参加があり、当該分野における日本の関心の高さを内外に示すとともに、貴重な国際交流の場となった。

VIII.第3回京都エアランゲンシンポジウム
平成21年9月3日-4日

 第3回京都-エアランゲンシンポジウムをドイツのエアランゲン大学で9月3日と4日の2日間,本GCOEの共催により開催した。エアランゲン大学からは材料科学科を中心に約30名が出席し,本学からはエネルギー理工学研究所とエネルギー科学研究科を中心に工学研究科からも参加を得て,学生10 名と教員6名の計16 名が参加した。学生のうち6名はGCOE 教育ユニット所属の学生であり、学生の研修も目的の一つとして,9月1日にはバイエルン応用エネルギー研究センターを訪問し,太陽電池施設の見学を行った。9月2日にはカールスルーエ研究センターの核融合炉用超伝導実験装置,水素保安センター,バイオマス燃料施設,廃炉後の原子炉などを見学した。シンポジウムでは半導体材料,ナノ材料,電気化学,バイオテクノロジー,太陽電池,表面分析,原子力材料,高エネルギー粒子,自由電子レーザーなどをキーワードとする研究発表が合計29件あり,活発な議論が行われた。

IX.第11回関西伝熱セミナー
平成21年9月11日-12日

 第11回関西伝熱セミナーは,平成21年9月11日(金)~12日(土),滋賀県長浜市の北ビワコ・ホテル・グラツィエにおいて開催された。(社)日本伝熱学会関西支部が主催し,京都大学グローバルGCOEプログラム「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」および12 学協会の共催・協賛を得た.「琵琶湖・環境・エネルギー」というキーワードの下,地球環境問題からマイクロバブルまで多階層スケールでの様々なテーマについて,8 名の講師からエネルギー・環境における伝熱研究・技術の役割や課題を概観し,今後の展開について考える機会を提供して頂いた.当GCOE からは手塚教授が、GCOE のシナリオ策定研究について講演した.参加者は総計59 名(一般33 名、学生26 名)であった.それぞれのテーマについて質疑込みで50分という講演時間を設定したため,広範な講演と十分な質疑を行うことが出来,極めて有意義なセミナーであった。

X.第9回京都大学-ソウル大学校-清華大学熱工学会議(略称: あじあ三大学熱工学会議)
平成21年10月21日-22日

 京都大学―ソウル大学校―清華大学熱工学会議は,アジアを代表する3大学の熱工学の研究者が集まるミニ学術研究集会であり,21世紀初年の2001年以来毎年,3大学のいずれかで開催されてきたものである.このたびの第9回会議は,京都大学GCOE「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」と(財)関西エネルギー・リサイクル科学研究振興財団の共催を得て,平成21年10月21-22日に京都大学百周年時計台記念館で開催された.京都大学・ソウル大学校・清華大学からそれぞれ19名・6名・7名の研究者の参加があり,熱・ふく射・物質輸送,熱・ふく射・流体物理,熱・ふく射計測に関する20件の論文が発表され討議された.これらの発表は3大学における最新の研究のトレンドを示すものであり,討論は相互啓発を促すものであった.10月21日夕刻にはレセプションパーティが開かれ3大学の古い友人たち・新しい友人たちとの交流があった.10月22日午後には時代祭行列の見学ツアーを催し,韓国・中国からの参加者に日本の伝統的な文化の一端を紹介した.10月23日には,明石大橋と川崎重工業(株)明石工場への見学旅行を催し,日本の工学の最前線を紹介した.

XI.第4回GCOEエネルギーセミナー
平成21年5月7日

 平成21年5月7日京都大学工学部2号館201室にて、タイ国立科学技術開発機構からDr. Prayoon Shiowattana氏(同機構副長官)をお招きし、「タイ国科学技術政策の現状と展望」と題したセミナーを開催した。参加者は本GCOE教育ユニット所属学生を含む約40名が集った。現在、タイにおいても低炭素社会構築に向けた科学技術政策が施行されており、その政策立案担当者との交流となる非常に貴重な機会となった。

XII.第5回GCOEエネルギーセミナー
平成21年10月6日

 平成21年10月6日16時30分より、IAEAから核査察官 谷津正一氏による国際セミナーを開催した。「IAEAは何を行っているのか」という講演題目で、IAEAの役割や核セキュリティを初め、核査察官の役目等、学生の知らないことも多く、活発な質疑応答があり、核エネルギーの安全保障や問題点について多くを学ぶことができた。

XIII.第6回GCOEエネルギーセミナー
平成21年10月26日

第6回G-COEエネルギーセミナーは、平成21年10月26日(月)に、京都大学工学部2号館203室にて、Botswana大学からMr.Clement Matasane氏(同大学研究開発室)をお招きし、「ボツワナのエネルギー事情と将来展望」と題したセミナーを開催した。自国では発電施設を持たず、南アフリカからの電力供給に頼っている現状や、国土の多くの砂漠地帯に点在する無電化村の様子を初め、想像を超えるボツワナの状況を直接伺う事ができ、学生との間で活発な質疑応答が行われ、多くを学ぶことができた。

XIV.タイ国における原子力エネルギーセミナー
平成21年11月-7日-12月19日

東南アジア諸国のエネルギー政策において、近年、原子力エネルギーの重要性が指摘され始めている。タイ国においても、現在、原子力発電所の建設に向け、立地場所の検討や法整備の準備が進んでいるものの、大学教員や技術者レベルでの原子力エネルギーに関する知識は乏しく、一般国民からも不信感を抱かれている状況である。このような中、タイ国原子力フォーラムからの強い要請により、大学教員・電力技術者を対象に、本GCOE並びに、関連する京大OBの方々の協力を得て、平成21年11月7日から12月19日の間で原子力エネルギーセミナーをタイ国Rajamangala大学Thanyaburi校にて行った。毎週金・土曜の2日間、2-3名の講師を派遣し、原子力工学の基礎的な講義を行った。タイ側からは、大学教員、EGAT、TINTや王族の方、更には弁護士の方も含め、毎回約100名前後の聴講者を得、是非次年度以降も継続して行って欲しい旨、要請があった。なお聴講者側からは、内容が高度過ぎたとの指摘を受け、今後のセミナーの内容について、今後、双方で検討して行く予定にしている。

平成21年度GCOE年次報告会
平成22年2月3日

平成22年2月3日(水)午前10時より京都大学宇治キャンパスおうばくプラザにおいて、平成21年度年次報告会を開催した。午前中は、八尾健拠点リーダーによる開会挨拶の後、瀧本正民様(株式会社 豊田中央研究所 代表取締役)、Seung Chul Choi 教授 (BK21, Ajou University, Korea)による二件の招待講演が行われた。引き続き、各委員会より報告が行われた。午後は、GCOE・RAに採択された学生27名および、グループ研究8件のショートプレゼンが行われ、その後のポスターセッションにて活発な意見交換が行われた。尚、学生の発表では厳正な審査の下、RAから4件、グループ研究から2件の優秀発表賞が贈られた。閉会式では、西川禕一様(外部評価委員長)より閉会のご挨拶が行われた。

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