エネルギー科学の学理の確立をはかる

入学を希望される方へ

エネルギー科学研究科では、日本語で授業・研究指導を受ける通常コースの他に、英語で授業・研究指導を受ける国際エネルギー科学コース(International Energy Science Course; IESC)があります。下記の情報は通常コースのものです。
Graduate School of Energy Science offers an ordinary course where classes and research instruction is made in Japanese, and International Energy Science Course (IESC) where classes and research instruction is made in English. The following information is for the ordinary course.

通常コースでは、本年度、修士課程 130 名、博士後期課程 35 名を募集致します。

入学試験について

入学試験は、

  1. 優秀な資質をもった人材を、国内、国外を問わず広く門戸を開いて迎え入れる
  2. 研究レベルの向上に繋がる優秀な人材を学生として迎え入れる
  3. 社会人としてすでに多種多様な知識、経験を有する人材を学生として迎え、教育・研究に深さと幅を持たせる

等の基本的な考え方に従い実施しています。

また、出題にあたっては、受験生が今まで受けてきた教育基盤の学問領域が多岐にわたっていることを配慮しています。すなわち、受験生に同一の試験問題を課してその成績により一律に合否を判定するのではなく、基礎的な学力を評価しつつ、さらに複数の問題の中から出身学部・学科に応じて受験生が得意とする問題をいくつか選択して解答できるように工夫を行っています。

カリキュラムについて

広い視点・国際的視点と多角的な知見をもとにエネルギー・環境問題を解決することができる人材を育成することは、エネルギー科学研究科の重要な使命です。そのためには、大学院の課程で自然科学と社会科学の双方にわたる幅広い学識を学び、それらを総合的に活用する能力を養うことが必要です。そこでエネルギー科学研究科の修士課程では、自然科学から社会科学にわたる多彩な授業科目や、他専攻セミナー、学外研究プロジェクトなどを特徴とする従来にはない新しいカリキュラムを実施しています。博士後期課程では、総合能力を高めるため、先端研究の展望や英語による講義での単位取得を取り入れています。また、多くの海外からの留学生との交流も含め、他分野研究者との相互交流を体験し、「エネルギーシステム」全体を俯瞰する能力を獲得することにも努めています。人類の生存にかかわる様々なエネルギー・環境問題に対して、幅広い国際性と深い専門性をもって社会の要請に応えるとともに、自然環境と人間社会との調和を図りながら、創造性と活力にあふれる 21 世紀社会をリードする若手研究者の育成を行います。

修了後の進路について

修士課程を修了した学生は「京都大学修士(エネルギー科学)」の学位を授与されて社会に巣立っていきます。博士後期課程を修了し、学位論文の審査に合格すると、「京都大学博士(エネルギー科学)」の学位が授与されます。修士課程修了者は、国家公務員、地方公務員、公社、電力、ガス、電気、機械、自動車、重工、鉄鋼、非鉄、化学、情報、窯業、繊維、等々、実社会の多岐に渡る分野に進出しています。博士後期課程学生は、大学、研究機関、試験機関、企業の技術開発部門、シンクタンクなどで活躍しています。エネルギー科学研究科の修了生、元教職員、現教職員の同窓会「京エネ会」が平成 15 年に発足し、世代間の人的交流を図っています。

環境リーダー育成拠点形成事業の推進、先端エネルギー科学研究教育センターの設置等、本研究科は更なる充実を目指して力強く進み続けています。エネルギー・環境問題の解決は、人類の持続的な発展のための最も重要な課題です。この重要課題に果敢に挑戦し、未来を拓こうとする人々に、この活力あふれるエネルギー科学研究科に集まっていただき、教職員とともに手をたずさえて叡智を結集して優れた研究成果を上げ、その成果を世界に還元し、大いなる人類の未来構築の道をともに進まれることを心より期待しています。

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