エネルギー科学の学理の確立をはかる

資源エネルギーシステム学

ナノ複合・ナノポーラス金属に関する研究

近年注目を集めているカーボンナノチューブを使った“金属/カーボンナノコンポジット”、およびナノメートルオーダーの微小孔径を有するスポンジ状の“ナノポーラス金属”の研究を行っています。これらナノ材料は今までのバルク材料とは異なる画期的な材料特性(触媒、磁性、酵素固定、力学等)を示すことを確かめました。これらの研究を通じ、新エネルギーや省資源を促進するブレイクスルーを目指しています。

クリーンエネルギーを提供するバイオ燃料電池に向けたナノ金属電極の開発
【図1】クリーンエネルギーを提供するバイオ燃料電池に向けたナノ金属電極の開発

超軽量マグネシウム合金の開発に関する研究

マグネシウム (Mg) 合金は、超軽量な次世代基盤材料として期待される材料ですが、最密六方格子構造をとることから加工性が著しく悪く、実用化の大きな障害となっています。本研究室では、コンピュータ解析による最適電子構造設計を基に、加工性に優れたMg合金の開発を行い、成果を上げています。

高加工性Mg合金の開発から省エネルギー社会へ
【図2】高加工性Mg合金の開発から省エネルギー社会へ

岩石中の間隙の評価に関する研究

岩石中に存在する間隙や割れ目の状況を明らかにすることは、資源開発を含む多くの工学的課題の解決に貢献します。当研究室では、従来認識が困難であった微小な間隙や割れ目を、蛍光剤を用いて可視化し観察することに成功しました。この方法を用いて、石油や天然ガスなどの地下資源貯留層中の間隙の評価や岩石の破壊過程の解析に取り組んでいます。

蛍光法によって可視化された石油貯留岩中の間隙とクラック
【図3】蛍光法によって可視化された石油貯留岩中の間隙とクラック(白色部)
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